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大腸がんについて

40歳代から増加、ピークは60歳代

大腸がんの発生は40歳代から増加し、60歳代の人が最も多くなってい
ます。20歳代、30歳代で大腸がんになることはまずありませんが、大腸
がんになりやすい要素として、

  ① 大腸にポリープがある
  ② 家族に大腸がんになった人がいる
  ③ 潰瘍性大腸炎、クローン病、その他のがんの既往症がある

などがありますから、ひとつでもこれに当てはまる人は要注意です。
大腸がん発生の危険年齢は40歳。厚生省は老人保健法のがん検診項目に大腸がん検診を加え、40歳以上の人の受診を勧めています。

大腸の仕組みとがんのできやすいところ

長さ1.5mの大腸は、小腸につながる結腸と、肛門ににつながる直腸とに分けられ、結腸はさらにいくつかの部分に分けられます。
大腸がんの約43%は長さわずか14~15cmの直腸に発生します。最近増加が目立つのはS状結腸がんで、約28%を占めています。
結腸がんの男女比はほぼ同じですが、直腸がんは男性に多い傾向があります。

大腸の仕組みとがんのできやすいところ

大腸がんは、ポリープから発生するがんと、大腸粘膜から発生するがんのふたつに分けられます。ポリープは正常な粘膜が隆起したもので、できた最初のころは全て良性であり、大部分はずっとがんにはならずそのままの状態にあります。しかし、何らかの理由で一部ががん化することがあり、比較的大きいポリープはがん化する確率が高いことがわかっています。直接、大腸粘膜ががん化するものは、形は平らで、 くぼんでいます(平坦型、陥凹(かんおう)型)。これらは5mm前後の小さいものが多いのですが、小さくても進行がんになりやすいので油断はできません。早期がんは、がんが粘膜層や粘膜下層にあってまだ筋層に達していないものをいい、この段階ならがんの転移はほとんどありません。これに対して進行がんは、がんが筋層にまで侵入していて、リンパ節へ転移する可能性が高くなっている状態のものをいいます。

早期のがんなら治る

大腸がんは比較的おとなしい性質のがんで、胃がんや肺がんなどに比べると成長が遅く、リンパ節転移も少ないので、早期発見によりほぼ100%治ります。
がんの進行程度別にみた術後5年生存率をみると、Stage Iでは結腸がん95.1%、直腸がん84.1%と良好ですが、Stageが進むにつれて生存率が悪くなっています。
がんの早期発見と早期治療がいかに大切であるかがよくわかります。


注)Stage:がんの腸壁への侵入度や転移の有無により、がんの進行程度を表したものです
注)術後5年生存率:手術をして5年後に何%の患者さんが生存できたかを示しています

症状をあてにしないで定期検診を

直腸および大腸がんは、血便、下腹部痛、便通の異常( 今まで便秘だった人が下痢になったり、逆に毎日排便があった人が便秘になる) 、便が細くなるなどの自覚症状がありますが、これらはある程度進行したがんの場合です。
大腸がんの早期には便に血が混じる程度、あるいは目にみえない微量の出血(潜血) が生じる程度がほとんどです。
自覚症状のないうちに大腸がんを見つけるために、便潜血反応検査が行われます。最近の検査は、人の血液にだけ反応する免疫学的方法で行われ、わずかな潜血でも検出できるようになっています。
便潜血反応が陽性であった人は、精密検査が必要になります。陰性であっても、がんが小さければ潜血が便のごく一部にしか付着せず、血の混じっていない部分を検査した場合や、検査した日はたまたま出血しなかった場合もあります。ですから、年に一度は定期的にこの検査を受けることが大切です。

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